毎日、お子さんと一緒に過ごしていると、
「この子の成長、ちゃんとついていけてるかな」
「もっとできることがあるんじゃないかな」
そんな思いが、ふっと胸に浮かぶことはありませんか。
特に、発達が少し気になると感じたとき、
ママは真っ先に自分を責めてしまいがちです。
でも、どうか忘れないでください。
あなたが今こうして「どうしてあげたらいいだろう」と考えている時点で、
もうすでに、十分すぎるほど頑張っているのです。
家庭内療育は、難しい訓練でも、特別な資格が必要なものでもありません。
お家の中で、あなたの声や笑顔を通してできる、
あたたかい関わりのこと。
「お母さんだからこそできるサポート」です。
今日は、その家庭内療育の基本や、良いところ・注意点、
そして“今日からできる”やさしい始め方をお話しします。
家庭内療育とは?
家庭内療育とは、療育施設や専門機関に通うだけではなく、
お家の中で日常生活を通してお子さんの発達をサポートしていく方法です。
例えば…
- ごはんの時間に「これは何色かな?」と聞いてみる
- お着替えの時に「右手さん、こんにちは」と遊び感覚で声をかける
- ブロックを一緒に数えたり、色を分けたりして遊ぶ
こうした何気ない時間の積み重ねが、
お子さんのことば・体・心の成長を、静かに後押ししてくれます。
家庭内療育の良いところ(メリット)
1. お子さんのペースに合わせられる
疲れている日には短く、元気な日はちょっと長めに。
親子でリズムを作れるのは家庭ならではです。
2. 特別な道具や場所がなくてもできる
おもちゃや絵本、家の中の物…どれも立派な教材になります。
3. 親子の絆が深まる
「できたね!」「一緒にやろうね」という声かけが、
安心感や自己肯定感を育てます。
家庭内療育で気をつけたいこと(デメリット)
1. 保護者の負担が増えやすい
頑張りすぎると、ママの心と体が疲れてしまいます。
2. 専門的なアドバイスが届きにくい
行き詰まったら、地域の発達相談や療育センターなど、外の視点を取り入れることも大切です。
今日からできる、やさしい始め方
- お子さんの「好き」を知ることから
歌が好き?動くのが好き?積み木が好き?
好きなことは一番の学びの入り口になります。 - 一度に全部やろうとしない
今日は色あそび、明日は手先を使う遊び…とゆるく切り替えましょう。 - 褒める・認める・笑い合う
「できたね」「頑張ったね」の一言が、お子さんの心に灯をともします。
さいごに
家庭内療育は、“ママが先生になる”というよりも、
“ママが一番の味方でいる”ための方法です。
あなたが笑顔でいてくれること、
それが一番の家庭内療育です。
どうか無理をせず、できる日だけ、できることを。
お母さんのペースで大丈夫です。
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